第8回:脳のプロセスが間違うことはあるの?

S 先生、最近疑問が出てきたんですけど…。

川尻 おお、何や?

S 全ての症状、病気は、あらゆるインプットを脳がプロセスした結果のアウトプット、だから、症状や病気を直したければインプットを変えればいいんですよね?

川尻 そうやね。第1回第2回でも話したし、ワシが話している症状や痛み、病気の仕組みの基本はそこや。

S で、疑問なんですけど、脳がプロセスを間違えることはないんですか? 

川尻 あるよ。

S あ、やっぱり? 

川尻 だから、症状というアウトプットが出たとき、そこに至るまでのインプットに問題があるのか、プロセスに問題があるのか、それとも両方に問題があるのか、そこをまず見極めなあかんね。

S プロセスに問題があるって、たとえばどういうときでしょう?

 

脳のプロセスが間違う原因は2つ

 

川尻 脳のプロセスに問題が起きる原因は大きく分けると2つあるねん。

①脳に器質的、組織的なダメージがある場合
②観念、常識による場合

S ①は脳そのものにダメージがある場合ですね?

川尻 せやね。脳卒中とか、脳しんとうとかで、脳の組織に問題が起こったケース。ただ、今は昔と違って脳は死ぬまで変化するってことがわかってる。だから、器質的、組織的に問題が起きたとしても、さまざまなやり方で脳を変化させていけて、プロセスの問題を改善させられることはわかってるねん。

S 第7回でも話してくれた、脳の神経ネットワークを変える話ですね。

川尻 せや。現時点ではまだ何をどうすればどういう変化が起こるという道筋はきれいに見えていないのが実情やけど、器質的、組織的に問題が起こっても、そこからまた変えられるってことは確実にわかってるねん。

あとはパーキンソン病のようにドーパミンの分泌が少なくなるとか、脳の機能に問題が起こった場合もプロセスがうまくいかない原因になるね。

ただ、まあ、そういうのはここで語るのは難しいから、一般的な話として我々が考えたいのは、②の観念、常識による場合やね。

S 観念、常識によって脳のプロセスに問題が起きるって、どういうことでしょう?

川尻 自分の中から出てきたもの、感性のささやきを信じないで、「〜しなければならない」「〜すべきである」という思い込みでフタをしてしまうことや。

S あ〜! 「なんとなくAをしたほうがいい気がする」とふと思ったのに、普通に考えたらBをすべきだって思ってBをしちゃう…そういうのもプロセスを間違えることになるのかぁ。

 

楽しいこととラクすることは違う 

 

S でも、時々、どっちが心の声で、どっちが常識という思い込みなのか、わからなくなっちゃうんですよね。

川尻 たとえばどんなとき?

S たとえば、ものすごーく甘いものが食べたくなったときとか。食べたいというのも本心の気がするし、でも、どこかで「ちょっと甘いもの食べ過ぎかなぁ」って声もする、みたいなとき。「甘いものが体に悪いっていうのも思い込みかなぁ」とか。

川尻 でも、「ちょっと甘いもの食べ過ぎかなぁ」って声もするわけやろ? そういう声があるってことは、食べても気分良くないやん? 気分良くないってことは、心の声はイヤって言ってるってことやん。

S あー、そうか、気分が良いか、悪いかがポイントか…。この場合、「ちょっと甘いもの食べ過ぎかなぁ」というのが心のささやきなのに、それを聞かないで食べてしまうことが、正しくプロセスしない原因になるのですね…。

川尻 せやね。みんな勘違いしがちやけど、心が本当に欲していることをちゃんとやるって、結構がんばらなあかんかったりするねん。本当にやりたいことをやるっていうのは、ラクをするっていうこととは違うねんな。

ただ、選択は自由や。「いけないなぁ」っていう心の声を無視して食べて、その結果としてのアウトプットが出て、それを見てから、「あれ、なんか健康じゃないし、しあわせじゃないな」って気付いて変えてもええし、アウトプットが出る前のプロセスの段階で、心に聞いて修正をかけておいてもええねん。どっちが良い・悪いじゃない。どっちがしたいか、それだけや。

S うーん…わたしは、できれば、早め早めに心に聞いて動きたいかなぁ。

川尻 そしたら、心の声を丁寧に聞いて、その通りに動くということをがんばったらええ。

食生活や考え方、エクササイズ、全部そうなんやけど、これまでさんざんやってきて既にできている昔の脳のネットワークは、1、2回何かを変えたくらいでは、すぐ元に戻ってしまうねん。とんでもなくおっきな出来事があってバーンと一気にネットワークが変わることもあるにはあるけど、基本的には何度も何度も丁寧に意識してやるほどいいねんな。脳のネットワークを変えるというのは、トレーニングやねん。逆に言うと誰でもやればでできることやねんな。

S 細かく細かく自分の心の声を聞いて、それに答えるということをやり続けることがトレーニングなのですね。「甘いもの食べ過ぎかなぁ」というささやきが出るときは食べないようにしたら、そもそも甘いものをそこまで欲さなくなりそうだなぁ。ちなみに、どのくらいで新しい脳のネットワークができるんでしょう?

川尻 だいたい1〜3ヵ月くらいで、新しいネットワークが優位になってくるよ。

 

間違いを選ぶことはない

 

S ところで、今日、帰りに行きたいとふと思ったところがあるんですけど、ちょっとダルいなぁとも思ってたんですよ。でも、心の声を聞いて脳のネットワークを変えるトレーニングと考えたら、がんばって行った方が良さそうですね?

川尻 どっちでもええんちゃう? 行きたかったら行けばいいし、ダルいならやめればええやん。

S えー! 心の声を聞くトレーニングの話はどうなったんですか。

川尻 いや、それより前の話や。そもそも、あなた、正解を選ばなきゃあかんと思ってへん?

S あー! そんな風に思っているつもりはなかったけど、思っていないとあの質問は出てこないですね…。

川尻 あのな、どっちかが間違っているってことはないねん。どっちでもいいねん。どっち選んだってそれがベストやねん。「こうすれば良かった」「こうしないほうが良かった」っていう、「私、間違えた」っていう考えが一番、健康のためにも、幸せのためにもよろしくないとワシは思うねん。

S …何を選んだとしてもそれがベスト、そう信じてみるということですね。

川尻 信じる必要もなくて、「何を選んだとしてもそれがベストだと決める」ねん。「よくわからんけど、これがいまのベストや」と決めて、そこから思考をスタートさせる。これもまた前提を変える、常識を変えるってことで、プロセスに関わってくる話や。「いまこれがベスト」と決めると、ベストなインプットが入ってくるようになって、いいように回り始めるねん。

S はー!

川尻 世間でよく「ポジティブ思考」って言われるけど、大事なのは入ってくるインプットをポジティブにするってことやねん。出てきた感情はもうアウトプットだから、それをポジティブに変換しようとしても無理があって、だからややこしくなるねん。でも、インプットのときにポジティブに受け取るようにするのかネガティブに受け取るのかは自分自身で選択できることやねんな。その部分を丁寧に丁寧にやっていくと結果として出てくるアウトプットがいろいろと変わってくるはずや。それこそ人間の健康にもそこがすごく大事なことやねん。

 

このブログでは、皆様からの質問や疑問を募集しています。今回のトピックに関する質問でも、川尻先生に聞いてみたいことでも何でもかまいません。ぜひコメント欄にご記入ください。個別回答はできかねますが、今後、ブログのトピックとして川尻先生にぶつけ、回答していただくつもりです!

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