第11回:コロナパンデミック、どう捉える?

S 川尻先生〜。先生は、常々、インプットだけが、我々が選んで変えられることだと言っていますよね? 感情や行動というアウトプットをポジティブにしたかったら、目の前の物事の捉え方というインプットを変えろと。で、ざっくり言うと、それが幸せの秘訣で、幸せこそが健康の秘訣だと。

川尻 そうそう。このブログでは第2回第3回第9回で特にその話をしたけど、基本、俺が話していることは全部そこにたどり着くというか、そこが大前提やな。

S その理屈で言うと、このコロナウイルスのパンデミックの中でも、ポジティブであり続けることはできるわけですよね?

川尻 もちろん!全てにおいてそうで、例外はなしやからな。

俺なんか、今、めっちゃ楽しくやってるで。っていうのも、この騒動で、世界全体にすごい大きな変化が起きると思うねん。テクノロジー、経済、人間の考え方、いろんな分野で。

S …でも、みんながみんな先生みたいに前向きに捉えられないと思うんですよ。重症化するパーセンテージは低いとはいえ、自分がウイルスに感染したら大丈夫なのかっていう不安もあるし、外出も仕事も国同士の行き来も制限されて、この先、どうなるのかというような不安もあるし…。こんな状況の中でもインプットをポジティブにするコツみたいなものを改めて聞いてみたいです。

川尻 ほな、今回はこのコロナのケースで、またその話しよか。

 

立ち位置によって見える現実が違う

川尻 インプットをポジティブにするために、まず一つ大事なのは、物事にはさまざまな見方があるってことを知ることやろな。

S はい。でも、それってよく言われることで、そんなの知ってるって思ってますけど…。

川尻 俺がよく説明に使うのは、こういう絵やねん。

01_11_HolisticHealth.jpg
川尻 これ、左にいる人には「6」に見えて間違いないし、右にいる人には「9」に見えて間違いない。どっちも正しいから、言い合っても解決しようがない。自分の立ち位置を変えてみない限り、一生そのファイトは続くねん。

S わたし、「いろんな見方がある」って頭でわかって、できているつもりでしたけど、自分が「6」を見ているとき、「9」と言っている人のことを「わかってないなぁ」って心の中で批判しているかもしれないなぁ。「なんで、わからないのかなぁ」って。

川尻 そうそう、だから、見ている方向が違えば見えるものが違うってことを本当に知っていることが大事ってこと。ただ、それともう一つ、「ちゃんとインプットする」ってことも大事やねん。

S ちゃんとインプットする?

 

それはちゃんとしたインプットか?

川尻 例えば、日本の政府が1世帯にマスク2枚配るって発表して、めちゃ批判されてるやん? あれ、あなた、どう思った?

S わたしはアメリカにいるので、あんまり日本の最新情報に追いつけていないのですが、「マスク2枚がなんの役に立つのかなぁ?」とは思ったかな…。

川尻 あれな、批判するのはええけど、批判する人にまず聞きたいのは、首相の談話をちゃんと読んだうえでの批判かってことやねん。

S あ、読んでないです…。首相の談話って誰でも読めるのですか?

川尻 あのな、首相官邸のウェブサイトを見てみ。ここに、日々、どういう話し合いがもたれて何をやったか、そういう最新情報が、ちくいち更新されてるねん。

さらに、新型コロナウイルスへの備えとか、新型コロナウイルス感染症お役立ち情報とか、そんな特設ページもちゃんと作られてる。

マスク配布についても令和2年4月1日の「新型コロナウイルス感染症対策本部(25回)」でちゃんと説明されてる。

詳しくは読んでほしいんやけど、要約すると、日本のマスクの品薄が続いていたから、政府は普段はマスクを作らないようなメーカーに設備投資をして緊急にマスクを作ってもらうってことをやっていてな。

そのおかげで、すごい数のマスクが確保できるようになって、まずはサージカルマスクを医療現場に配った、と。で、さらに、布マスクも確保して、高齢者や障がい者施設、全国の小中学校に向けて順次配っていると。

それでもまだ供給が続けられて、布マスクがあと1億枚は確保できそうな状況になったと。で、日本には住所だけでいうとだいたい5000万世帯あるから、単純に計算すると1世帯に2つ渡せる、ならば配ろうっていう話やねん。

今の問題の一つはマスクの需要が多くて供給が足りていないことやから、これでその需要を少しでも抑えられたらええやろうってことやねん。

S あー、その説明を聞くと、見方が変わりますね…。「家族を感染から守るためにマスク2枚配ります」とは言っていない…。

川尻 そう。しかも、それでいうと、布マスクに感染を予防する効果はないけど、人に移さないようにする効果はあるとWHO(世界保健機関)もはっきり言っているねん。だから、今はみんなマスクをしようっていう呼びかけが世界的になされている

S とすると、「布マスクは感染防止に役立たないのに、そんなものを配っても…」っていうのもナンセンスですね。人に移さないためにするんだから。

川尻 せやねん。このウイルスは全く症状のない人が無自覚に感染を広げることがやっかいやねん。だから、感染拡大を防ぐために、元気なあなたもみんな布マスクをしてください、ってことや。

S ただ、そうはいっても一般にはマスクが足りていない現状があるので、国が主導で作ったマスクの余ったぶんを均等に配分するから足しにしてください、というためのマスク2枚配布だと。

川尻 そうそう。さらに言うと、マスクを5000万世帯の郵便ポストに放り込むだけなら特別郵便で宛名なんかもいらんと。配送に30億円くらいかかるらしいけど、それは郵便局員の仕事になって収入になるっていう、経済活動の観点も考えての策と思うねん。

しかも、「日本の対策はマスク2枚配布、以上!」とは誰も言ってないやん。「諸外国はこんなに政府からの救済措置があるのに日本は布マスク2枚」みたいに揶揄している人もおるけど、今、日本政府は企業に対して3年無利息、無担保で青天井みたいな融資を出せるようにしたり、いろいろやってるねん。全部、調べればわかるねん。

S ショッキングでキャッチーな部分だけをインプットするのではなく、ちゃんとした情報を得る、それが「ちゃんとインプットする」ということですね?

川尻 せやねん。もちろん、ウェブサイトを見られないような人や、いわゆる情報弱者に対して正確に伝えきれていない政府が悪いとか、マスコミの伝え方の問題だっていうのもわかる。実際そうやねんけど、ちゃんとした情報がないことを政府やマスコミのせいにしている時点で、他人の責任にしてるやん。それって、「人にどうにかしてもらおう」意識で、当事者意識がないってことや。自分の幸せに対して、自分で責任を持ってアクションを起こすってことを、しないといけないと思うねん。

S ああ、本当に…。ただ、そうなると、「ちゃんとインプットする」ことができる、良質の情報ソースを見極める目が必要になってきますね?

 

信頼を前提にインプットしているか?

川尻 信頼できる情報ソースは、やっぱり公的機関の発表する情報やと思う。

S …でも、そもそも政府とか公的機関を信用できないっていう人も多そうですよね。WHOにしても中国と癒着していてうんぬんっていう噂があったり…。

川尻 そういうの、いろいろあるかもしれんけど、今、求められているのって、他人を信用する勇気だと思うねん。

日本政府にしてもWHOにしても、世界中の超頭いい人たちがめっちゃがんばってるはずやねん。その、人間、人類のトップの英知であったり、日本のトップの英知、努力っていうものをもっと認めるべき、信頼すべきやと俺は思う。

出てくる情報に対して、最初からマイナスで見ていたら信頼できなくて当たり前やねん。だから、公的機関から出てくる情報はちゃんと信頼すべきやしと思うし、否定や疑いから入るんであれば、むしろそこからは何も取らないほうがいい

S あ。これも、インプット、アウトプットの話になりますね。信頼するという前提でその情報を取るのと、疑ってかかるという姿勢でその情報を取るのとでは、同じ情報でも反応が全然違ってしまう。前者は批判が出たとしても建設的な議論になるけれど、後者は「正しい」「正しくない」のファイトになってしまいそう…。

川尻 そうそう。だから、このコロナパンデミックって、人間のいろんなものをあぶり出してんなぁと思うねん。

 

で、今、わたしたちがやることは?

S わたし、先日、パソコンをいじっていて、ニュースサイトで医療崩壊の記事を読んだり、SNSでシェアされている情報を見たりしているうちに、ちょっと嫌な気分になってしまって…。でも、ふとパソコンの画面から目を離して窓の外を見たら、快晴で、小鳥が鳴いてて、裏庭で犬が遊んでて。「あ、なんか、普通に幸せ」って思ったんですよ。

川尻 ええやん。

S でも、こんな状況で、みんな情報をシェアしたり、それぞれの意見を述べたり、あえて明るく元気の出る投稿したり、いろいろやっているのに、自分はただのんびり犬を見て「幸せ〜」なんて、それでいいのかしらとも思っちゃって。

川尻 いいねん!そもそも幸せを感じることって、誰にも許可されなくていいからね。

あと、これも何度も言ってることやけど、自分が感じることを否定しないこと。あなたがそこで幸せを感じるなら感じていいわけであって。出てきた感情は全て否定しないこと。

一方で、今、どうしてもネガティブにしか見られないんであれば、無理に「ポジティブに見なくちゃ」ってがんばる必要もない。それはもうしょうがないし、そんな時期なんやし。その場合は、ネガティブにしか見られないこととは別のことに目を向けることや。

S 第9回で話してくれましたね。どうしてもポジティブになれないなら、まずは何でもいいからちょっとはポジティブに見られそうなことを探す。

川尻 そうそう、まずはおいしいものを食べるとかね。好きなテレビ番組を見るとか。

S わたしみたいに、犬を見るとか。で、幸せを感じているときに「こんなことしている場合か」などとは考えないで、そのまま幸せを感じていなさい、と。

川尻 そう。人間って「今」しかないからね。

幸せのイメージって、収縮することじゃなくて、基本、広がる、発展する、広がっていく感じやろ? そう考えると、やっぱり幸せって、幸せの土台の上にしか載らないと思うねん。将来のためにって、今、我慢したり無理したりしても、我慢や無理の上には幸せは載らん。今、幸せであることが、未来の幸せにつながると思うねん。

S まずは「今」の幸せを丁寧に追求していけば、「ポジティブにしなきゃ」と無理に思わなくても自然とポジティブにインプットができるようになってくる。そうしたら、このコロナパンデミックに対しても自然にポジティブに捉えられる自分になるはず…。

川尻 そういうこと。

俺、スポーツジムとかでアドバイザーもしてるねんけど、多くのジムで対面のセッションができなくなって、オンラインでやることを強いられている。けど、「オンラインは対面には劣るけど、こういう状況だから仕方ない」と思っていると、オンラインセッションは対面セッションの格下っていう前提で始まるから、実際にできるものもそうなってしまう。でも、「この状況を機に、これまでなかった、オンラインだからこそできる良いもんを作ろう」という出発点だと、出てくるものが全然違うねん。

今、世界全体がものすごくイノベーションの起きやすい環境にある。自宅待機で、日常の業務に追われなくなって時間がある人がたくさんいるやろうし、解決したい困ったことがたくさんあるという状況やから。これから人間のイノベーションがドラマチックに進む可能性があるねん。ワクワクせーへん?

S すごいウキウキ感(笑)、それだけ、日々ポジティブなインプットをしているんでしょうね。今回のお話で、コロナパンデミックでもインプット・アウトプットのプロセスに当てはまるってことがわかったし、どんな状況でも、自分にできるのはいかにポジティブなインプットをしていくかだっていう基本に立ち返れました。ありがとうございました!

 

このブログでは、皆様からの質問や疑問を募集しています。今回のトピックに関する質問でも、川尻先生に聞いてみたいことでも何でもかまいません。ぜひコメント欄にご記入ください。個別回答はできかねますが、今後、ブログのトピックとして川尻先生にぶつけ、回答していただくつもりです!

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